令和6年 関東信越国税局長年頭所感

 
 

関東信越国税局長 木村 秀美

 

令和6年の年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

関東信越国税局管内納税貯蓄組合連合会の皆様には、健やかに新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。

旧年中は税務行政に対しまして、深いご理解と格別のご支援・ご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 

昨年7月の着任以来、納税貯蓄組合をはじめとする関係民間団体の皆様と様々な機会において接する中で、「納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現する」という国税庁の使命を十分に果たしていくためには、納税貯蓄組合をはじめとする関係民間団体の皆様のお力添えが必要不可欠であると改めて感じており、重ねて心から感謝の意を表します。

 

昨年を振り返りますと、令和5年10月1日からインボイス制度が開始されました。

インボイス制度は、複数税率の下での適正な申告・納税のために必要不可欠な制度です。

当局といたしましては、インボイス制度の円滑な定着に向けて、引き続き、登録するか否かを検討している事業者に対する寄り添った丁寧な対応に努めてまいります。

 

昨年6月には、「税務行政のデジタル・トランスフォーメーション-税務行政の将来像2023-」が公表されました。

「税務行政の将来像2023」では、従前の「納税者の利便性の向上」と「課税・徴収事務の効率化・高度化」に、新たに「事業者のデジタル化促進」を加えた、3つの柱に沿って税務行政のDXを進めていくこととしています。

新たに取組の柱に加えた、「事業者のデジタル化促進」においては、事業者のデジタル化を促進することを通じて、税務を起点とした社会全体のDXを推進していきます。

このように、国税庁の任務である「適正・公平な課税・徴収の実現」に加え、「社会全体のDX推進」の観点からも社会に貢献していきたいと考えています。

また、「あらゆる税務手続が税務署に行かずにできる社会」を目指し、e-Taxやキャッシュレス納付・納税証明書のオンライン請求の推進など、引き続き、オンライン手続の利用拡大を一層推進していきます。

 

全国納税貯蓄組合連合会と国税庁との共催事業である中学生の「税についての作文」事業につきましては、地域社会のリーダーである皆様のご尽力により、令和5年度において、関東信越国税局管内では8万3千編を超える作品の応募があり、東京局、大阪局に次いで全国で3番目の応募編数となっております。本年度の作品の中からは、文部科学大臣賞1編、国税庁長官賞7編などの入選作品がありました。

 本事業は、次代を担う中学生に税に対する理解と関心を持っていただく上で、非常に意義深いものであり、全国規模で展開される効果的な租税教育活動として、高い評価を受けております。

 また、受賞者の中には「1日税務署長」の委嘱を受け、作文の朗読や教育長への表敬訪問などに積極的に参加していただいている方もおられます。

 皆様が着実に育てられたこの歴史と伝統を持った事業の一層の充実が図られるよう、私どもも共に取り組んでまいりたいと考えております。

 

間もなく令和5年分の確定申告が始まります。

令和5年分の確定申告については、より一層利便性が向上しているマイナンバーカードを利用した自宅e-Tax申告を積極的に勧奨するとともに、確定申告会場におきましては、翌年の自宅e-Tax申告に円滑に移行していただけるよう、スマートフォンを利用した申告を基本として対応してまいります。

特に、令和5年分の確定申告から、従来の寄附金受領証明書情報や医療費通知情報のマイナポータル連携に加え、「給与所得の源泉徴収票」情報の連携も可能となることにつきましても、積極的に周知広報を行ってまいります。

また、本年はインボイス制度が開始して初めての確定申告となることから、初めて消費税の申告を行う事業者が安心して申告を行うことができるよう事業者の立場に立った柔軟かつ丁寧な対応に努めてまいります。

納税貯蓄組合連合会の皆様におかれましては、確定申告の円滑な実施に向け、引き続き、局署の取組について、ご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。

 

結びに当たり、新しい年が納税貯蓄組合連合会の皆様にとりまして幸多き年となりますよう心から祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。