関東信越国税局長 成田 耕二
令和4年の年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
関東信越国税局管内納税貯蓄組合連合会の皆様には、健やかに新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
旧年中は税務行政に対しまして、深いご理解と格別のご支援・ご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
昨年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けた年でした。9月末には緊急事態宣言等も解除され、経済活動も活発化しつつありますが、今後どのように推移するか予断を許さず、基本的な感染対策を引き続き行っていく必要があります。
当局といたしましては、引き続き、各々の納税者の置かれた状況や心情に十分配意し、迅速かつ丁寧な対応に努めてまいりたいと考えております。
昨年6月には、「税務行政のデジタルトランスフォーメーション-税務行政の将来像2.0-」を公表し、「納税者の利便性の向上」と「課税・徴収の効率化・高度化」を2本の柱としつつ、「あらゆる税務手続きが税務署に行かずにできる社会」に向けた構想を示すとともに、課税・徴収におけるデータ分析の活用等の取組を更に進めていくこととしています。
経済活動のICT化やグローバル化の進展に加えて、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に伴い、世の中の変化するスピードが格段に速くなっております。
また、経済社会のデジタル化を踏まえて、「電子帳簿保存法」の改正等がなされ、帳簿書類を電子的に保存する際の手続きについて抜本的な見直しが行われています。
こうした状況の下、「納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現する」という国税庁の使命を十分に果たしていくためには、引き続き、納税貯蓄組合の皆様のお力添えが必要不可欠であると考えておりますので、ご支援・ご協力をお願いします。
全国納税貯蓄組合連合会と国税庁との共催事業である中学生の「税についての作文」事業につきましては、地域社会のリーダーである皆様のご尽力により、令和3年度において、関東信越国税局管内では8万8千編を超える作品の応募があり、東京局、大阪局に次いで全国で3番目の応募編数となっております。本年度の作品の中からは、国税庁長官賞7編などの入選作品がありました。
本事業は、次代を担う中学生に税に対する理解と関心を持っていただく上で、非常に意義深いものであり、全国規模で展開される効果的な租税教育活動として、高い評価を受けております。
また、受賞者の中には「1日税務署長」の委嘱を受け、作文の朗読や教育長への表敬訪問などに積極的に参加していただいている方もおられます。
皆様が着実に育てられたこの歴史と伝統を持った事業の一層の充実が図られるよう、私どもも共に取り組んでまいりたいと考えております。
間もなく令和3年分の確定申告が始まります。
令和3年分の確定申告におきましても、納税者サービスの向上、更には、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から、マイナンバーカードを使用した自宅からのe-Tax・スマホ申告の利用を例年以上に強力に推進してまいります。
また、令和3年分の確定申告会場は、昨年に引き続き、「人と人との距離」を確保するほか、来場者に対する検温、会場の定期的な換気、アルコール消毒液の備付け、会場内の消毒作業及び飛沫防止パネルによる飛沫感染防止策の徹底をするとともに、会場の混雑緩和のためオンライン事前発行を含めた入場整理券方式を実施し、新型コロナウイルス感染症の感染防止策を講じてまいります。
納税貯蓄組合連合会の皆様におかれましては、確定申告の円滑な実施に向け、引き続き、局署の取組について、ご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。
結びに当たり、新しい年が納税貯蓄組合連合会の皆様にとりまして幸多き年となりますよう心から祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。