令和3年 関東信越国税局長年頭所感

関東信越国税局長 栗原 毅

                関東信越国税局長 栗原 毅

 

令和3年の年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

関東信越国税局管内納税貯蓄組合連合会の皆様には、健やかに新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。

旧年中は税務行政に対しまして、深いご理解と格別のご支援・ご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 

昨年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、前例のない状況が続いた年でありました。「新しい生活様式」に適応しながら経済活動も活発化しつつありますが、日々刻々と変化しており、今後どのように推移するか予断を許しません。

当局といたしましては、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、引き続き、各々の納税者の置かれた状況や心情に十分配意し、柔軟に対応してまいりたいと考えております。

 

経済活動のICT化やグローバル化の進展に加えて、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、世の中の変化するスピードが格段に速くなっております。税務行政におきましても、この急速な変化に的確に対応していくためには、デジタルトランスフォーメーション(DX)を念頭に「税務手続のデジタル化」、「税務相談の効率化・高度化」、「税務署窓口のスマート化」などの取組をより一層推進していく必要があります。

こうした状況の下、「納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現する」という国税庁の使命を十分に果たしていくためには、引き続き、納税貯蓄組合の皆様のお力添えが必要不可欠であると考えておりますので、ご支援・ご協力をお願いします。

 

 なお、全国納税貯蓄組合連合会と国税庁との共催事業である中学生の「税についての作文」事業につきましては、地域社会のリーダーである皆様のご尽力により、関東信越国税局管内では5万9千編を超える作品の応募がありました。令和2年度の作品の中からは、財務大臣賞をはじめ、国税庁長官賞6編などの入選作品がありました。

 本事業は、次代を担う中学生に税に対する理解と関心を持っていただく上で、非常に意義深いものであり、全国規模で展開される効果的な租税教育活動として、高い評価を受けております。

 また、受賞者の中には「1日税務署長」の委嘱を受け、作文の朗読や教育長への表敬訪問などに積極的に参加していただいている方もおられます。

 皆様が着実に育てられたこの歴史と伝統を持った事業の一層の充実が図られるよう、私どもも共に取り組んでまいりたいと考えております。

 

間もなく令和2年分の確定申告が始まります。

令和2年分の確定申告におきましては、納税者サービスの向上を図るため、更には、「人と人との距離」の確保など感染防止及び確定申告会場の混雑緩和を図るといった観点から、自宅等からのe-Tax・スマホ申告の利用をより一層推進していきます。

特に、スマホ申告につきましては、給与、年金所得者を中心に積極的に利用勧奨に取り組んでおります。

また、令和2年分の確定申告会場は、「人と人との距離」を確保するとともに、来場者に対する検温のほか、会場の定期的な換気、アルコール消毒液の備付け、会場内の消毒作業及び飛沫防止パネルによる飛沫感染防止策の徹底、会場の混雑緩和のための入場整理券の導入など、新型コロナウイルス感染症の感染防止策を講じてまいります。

各団体の皆様におかれましては、確定申告の円滑な実施に向け、引き続き、局署の取組について、ご支援(ご理解)とご協力をいただきますようお願いいたします。

 

結びに当たり、新しい年が関東信越国税局管内納税貯蓄組合連合会の皆様にとりまして幸多き年となりますよう心から祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。