暮らしを支える税

 今年四月から、消費税が五パーセントから八パーセントに引き上げられました。増税前には全国的に家電製品や車などのかけこみ需要が話題になりなしたが、我が家でも高額なものではありませんが、母が買いおきできる食品や日用品を買い込んでいたようでした。

 消費税は、私たち中学生にも関わる税です。スーパーやコンビニなどでいつも買っていたお菓子などが四月から値上げされていたのを見て、私は増税を強く実感しました。

 消費税は、買い物をする人にはだれでも支払いの義務がありますが、大人はもっとたくさんの税を負担しています。例えば、働いて給料を得ている人には所得税、車を持っている人には自動車税、家や土地を持っている人には固定資産税などがあります。

 また、税金は国の収入の五十パーセント以上を占めているそうです。四月から消費税率が引き上げられたことにより、今年度は約五兆円もの増収が見込まれているそうです。

 そこで私は、「このようにして集められた税金は、いったいどのような使われ方をするのだろうか。」と疑問に思い、調べてみることにしました。それによって分かったのは、税金は私たちが安心して生活していくためになくてはならないものであり、私たちの生活は税金によって支えられているということです。

 例えば、私たち中学生には一人当たり年間約百万円の税金が教育費として支給され、主なものは、無償で支給される教科書や学習に必要な備品代、給食などに充てられています。

 また、私たちの学校の校舎は、三年前の東日本大震災の際にかなり損傷してしまい、その改修工事と耐震補強工事が税金によって行われました。そのおかげで現在の校舎では、勉強や部活動などの学校生活を安心して送ることができ、とても幸せです。

 その他、医療費やごみの処理費用、災害が起こった時の救助や復興にも税金が使われていると知り、私たちは税金によって、さまざまな面で支えられているのだということを改めて感じました。

 近々、私の祖母がデイサービスに通うことになりました。祖母はそれをとても楽しみにしています。こうした、年を取ってもいきいきと暮らしていけるサービスが受けられるのは、祖母自身も含め・しっかり納税してくださった方々があってこそのことです。

 私は今まで、買い物をしたときの消費税は「小銭だから面倒」としか思っていませんでしたが、今回改めて税の役割について見直したことによって、「これがみんなのために使われるんだ。」と思うと、その小銭を出す意識も少し変わった気がします。

 そして私が将来、働くようになっても、しっかり納税していきたいと思います。なぜなら、税金は、必ずだれかのため、自分のために役立てられるのですから。