市役所に行って気づいた税の大切さ

 私は、今年の夏休みに、パスポートを取得するため、母と市役所に行く機会がありました。日頃、足を踏み入れた事が無い場所で、想像以上に沢山の職員がいて、驚きました。また、市民課、納税課、税務課、健康増進課など多岐に渡り、細かく分かれて、仕事をされていました。そこで私は、ふと、「市役所は、どうしてあるの。」と尋ねると、母は、「市役所は、市民の納める税金で建てられていて、便利に安心して生活が送れるように、私達のために働いてくれているのよ。」と教えてくれました。それを聞いて私は、税について二つの疑問が浮かんできました。

 まず一つ目は、税が無いと生活にどう支障が起こるのかです。今、当たり前のように受けている公共サービス、例えば、警察、消防、救急車、医療費、ゴミ収集などが、全て自己負担になってしまうと思います。先日、私は耳鼻科にかかりました。母が、こども医療費受給資格証を忘れてしまい、家に戻ると診察時間が終了してしまうため、泣く泣く全額自己負担でかかりました。後日、資格証を持って行き、子ども医療費助成制度によって、全額返金されましたが、お金が無いと生活出来ないと思いました。裕福な人は、快適な生活を得られ、そうでない人は、不便をしいられる格差社会に繋がってしまうのではないかとも思います。近頃、学校給食費を納めない親がいるというニュースを耳にします。経済的理由で払えない人もいますが、実は払えない人より払わない人の方が多いと言われています。税金も同じで、みんなで平等に社会のサービスを受けるために、一人一人が、納税する事で、税金の恩恵を受けているという事を理解し、滞納しない事が大切だと思いました。

 二つ目の疑問は、私を取り巻く生活に、税に関わっていない物ってあるのだろうかという事です。身近にある物を思い浮かべると、全て何かしら税が関わっていると思います。例えば、スーパー等に売っている物は、全て消費税がかかるのはもちろん、毎日通っている道、学校で使用する机、黒板も税金によってまかなわれています。そのため、社会は、税金で成り立っていると言っても過言では無いと思います。税金は、私達の生活に必要不可欠で、日々、税金を納めながら税に支えられている事が分かりました。

 市は、税金を運用し、あらゆるハード面とソフト面を充実させる事で、私達市民の生活を豊かにしてくれています。そして、そこに働く職員の人が、担っているのだなと思い、感謝の気持ちがわいてきました。今は、消費税ぐらいしか払えてなく、沢山のサービスを受けていますが、私が社会人として成長した時、豊かな生活が送れるよう、同世代の仲間と共に、税の理解を深め、納税の義務を果たしていきたいと思います。