身近な生活を支える税に思う

 「税金」。この言葉を私は小学校で学習した。消費税、住民税、所得税、自動車税などがある。ほかにも調べてみると、国民健康保険税や関税など、たくさんあった。このような税はどんな働きをしているのか調べてみると、私の身近で使われている税のことを三つ知ることができた。

 まず、医療費についてだ。私はバスケットボールをしていて、けがをすることが多い。そのため、昨年の十月から三月までの半年間を調べてみた。すると、私の医療費は二万円をこえていることに驚いた。でも、そのうちの千七百円程度しか払わずにすみ、ほとんどが税金によって負担されていたことが分かった。もし、医療費が負担されていなければ、大きなけがや病気になった時でも簡単に診断してもらえず、症状が悪化してしまい大変なことになってしまうかもしれない。だから、この働きはなくてはならないと思った。

 次に、公共の施設である公園や道路の維持についてだ。私の近所の公園はとても広く、お年寄りから子どもまで多くの人が利用している。その公園では、草が長くなるときれいに刈ってあったり、バスケットゴールのネットが破れているといつのまにかなおっていたり、けがをしそうな遊具は新しい遊具に変わっていたりする。これも全て税金によって私たちが気持ちよく遊べるようにしてくれているからだ。また、道路にひびが入っていたりするとコンクリートで舗装したり、道がせまいと広くする工事をしたりと私たちが安全に通れるようにしてくれている。このような公共の施設の維持に税金が使われていることは、私たちの安全のために、とても大切だと思った。

 三つ目に、ごみの処理についてだ。私の家のごみ集積所では、火・木・土が燃えるごみ、第二と第四水曜日が燃えないごみの日となっている。そのごみを回収することにも税金が使われている。もし、税金が利用されていなければ、ごみ収集車も動かず、家庭から出るごみを処理場まで各家庭で持っていかなければならない。さらに、そのごみを燃やすのも有料になり、ごみの処理だけでとても手間がかかってしまうことになるだろう。だから、私はごみの回収にも税金が使われていることを、ありがたく思う。

 私は今まで税を引き上げてほしくないと思っていたが、税のことを知って、私たちの身近で便利なことや役立つものができるのではと思い、引き上げるのも悪くないと思えるようになってきた。さらに、ヨーロッパなどの国々がすでに行っている軽減税率という仕組みを日本も取り入れようか検討しているらしいと父から聞いた。この機会に、これからの日本の税金の仕組みについてもっと勉強し、少しずつ国の政治などにも関心をもっていけるようにしようと思う。これから税金を納めて生活を支えていくのは、私たちなのだから。