私は先日、税金のありがたさや大切さを再認識する出来事がいくつかありました。
私の母は税金に関係する仕事をしています。そのため私は幼い頃から税金について他の人より少し知識があり、大切さもよく「理解」しているつもりでしたが、実際にはあまり大切さを「実感」していなかったと思います。
私が母といろいろな大学のホームページを見ていた時のことです。ためしに医学部の紹介文を読んでみると、もちろんわかってはいたものの国公立大学と私立大学の医学部の学費の差の大きさに改めて驚きました。医師になりたいと思っても学費の壁に悩まされる事も少なくないと思うので、医学部だけには限りませんが、税金のおかげで、頑張れば学ぶための道はあるのだなと再認識しました。
また先日はコンビニに寄った時、ドアを開けると顔や腕に大けがをした人がいて驚きました。店員さんが電話をかけていてまもなく救急車が来ました。素早く病院に運ばれ治療を受けられるのだと思うと改めてありがたい事だと思いました。更に私の住む地域の国立大学の附属病院には最先端の医療機器やシステムが導入されているらしく、万が一大きな病気になっても高度な治療を受けられる可能性があり、とても安心出来る環境にあります。
また先日テレビ番組で宇宙飛行士の若田さんがお話をしていたのを興味深く聞いていたら、そういえば私の住む地域には国の研究機関が多くあり、この国の未来のための研究もたくさん行われているのだなと思いました。
そんな風に考えていると、保育園にもお世話になったし、小学生の時に震災が起こり、その後校舎の耐震工事が行われ安全性の増した校舎で勉強が出来るようになった事、いつもゴミがきれいに回収されている事、我が家の隣の公園がきれいに整備されている事、元気で独り暮らしをしている祖母にも行政の目が届いている事、その他にも意識せず当たり前のように生活している中には税金の存在があらゆる所にありました。
「税金は取られるものではなく、みんながこの社会でより良く生活していくための会費のようなもの」という母の言葉。その通りだと思います。金額の大小こそあるけれど、みんなで協力して社会が成り立っています。
私は将来、母と同じ職業に就けるかどうかはまだわかりませんが、もし実現できた時には、税金についてあまり関心がなかったり、よく知らない多くの人に税金の大切さや必要性を発信していきたいと思います。
そして私はまだ税金を払う事が出来ないので、両親を含めたいろいろな人の払った税金にお世話になっているばかりですが、これから精一杯努力して将来はまずきちんと社会人として仕事を頑張ることから社会貢献をし、更に欲を言えば、たくさん税金を払えるような人になりたい。そういう面での社会貢献もできるようになりたいと思っています。