身近な出来事から知った税金の有難さ

 僕は、7月9日に起こった南木曽町梨小沢土石流のすぐ近くにいました。その災害に対する復興ボランティアに参加して税金のありがたさを身をもって感じました。

 ボランティアでは、作業小屋の泥出し、池の泥出し石運び等をしました。ボランティアには、町内だけでなく多くの人たちが南木曽町に来て下さり、すごく助かっています。税金についてもまた同じです。僕はボランティア作業をする中で「税金があったから、ここまで早く作業が進んだんだな。」と会話されていたのを聞きました。実際その通りだと思いました。災害現場では、ショベルカーやクレーンなどの動力機械が大きな石や、人の手ではどうにもできない様な土砂を片付けてくれました。その他にも壊れた橋の再建設もしてくれました。

 僕は最近まで、「税金は、納めていてもあまり使っていないな。」と思っていました。しかしボランティアに出て、災害現場に行ったときに、「税金はこんな時のために使われるんだな。きっと普通に過ごしている時でも有効に使われているんだろうな。ありがたいな。」と思いました。この時に僕は、あの大人の人が言っていた「税金があったから、ここまで早く作業が進んだんだな。」の意味が分かったような気がしました。税金があったからこそ復興作業も進み、今の町があるんだなと現在感じています。

 普段、税金は道路の修理・ごみ処理・僕たちの教育費にもなっています。災害にあった今、南木曽町は、橋の建設・道路修理・土砂、土石の片づけに多くの税金を使っています。僕は、災害時に使う税金にはとても感謝をしています。けれど普段の税金の使い方に少し意見を持っています。それは、高齢者の介護か障害のある方など社会的弱者が自立して暮らせるためのサポートにもっと税金を使えないかということです。

 僕の父親は、介護などの福祉関係の仕事をしています。父は福祉にかかわることについては、関心を持っています。テレビのニュースでは介護の事は、今後よくなるように検討していくつもりだと言っていますが、僕が知っている範囲でも地方の介護施設は人手不足だったり、県や国からの交付金が十分でははなく建物を建て替えたり、修理することが難しい状態です。できればこれからの事業に予算をつけて今すぐから対策をしていていただきたいと考えます。詳しい事情は、分からないので僕は今自分の思っている希望をここに書きました。

 僕は、今まで書いた通り普段の税金の使い方に意見を持っていますが、税金について感謝の気持ちもたくさん持つことができました。特に南木曽町が今回の土石流災害にあって、税金はとても大切な物だということを、身をもって知ることができました。