守られる命

 私は、中学校卒業まであと半年を迎え、心からの感謝の思いを伝えたいと思います。私の家では、食卓を囲むときによくこんな話がでます。「税金はありがたいね。」「本当に助かるね。」と。私たち家族にとって税金はとても身近なものなのです。私や妹は小児喘息があります。喘息はアレルギー薬や吸入薬を毎日使用するので、月々一人一万四千円ほどかかります。姉妹二人では約三万円で、毎月痛い出費です。しかし下野市では中学三年の三月まで、こども医療費受給資格者証という券があり、病院の窓口で提出すると病院代が無料になります。私たち姉妹は安心して喘息の治療を受けられます。ありがたい制度です。私の場合、長距離マラソンをすると喘息発作が出たり風邪で調子が悪かったりすると、夜中や明け方、喘息発作を起こします。夜中や明け方、銀行はやっておらず、この受給資格者証を出すことで助かっています。私の体を守る上で安心する制度ですが、これは一生懸命働いて納めた市民の税金が使用されています。本当に感謝しています。数多くの子供達を守っている制度だと思います。

 また、日本では赤ちゃんの頃から予防接種など、医療にたくさんの税金が使用されています。初期より予防接種をしていることで、重大な感染症や病気にならずに防ぐことができています。国民の命は、このような税金で守られているのです。予防接種をしていない国では、大人になる前に亡くなる子供がでている現実、日本は未来を支える子供達を税金で守っていることになります。素敵なことです。

 私が心から感謝していること。私の姉は膠原病という難病を抱えているため、高額な医療費がかかり国の難病指定を受けています。特定医療費受給者証という緑色の受給者証があるおかげで、姉の病院代は助かっています。毎月十万円ほどしますが、この制度により命が守られているのです。国民のみなさんの力により、難病の姉は生きています。姉は昨年冬に病気が急変し、大学病院のICUに入院した際も、目のとび出る金額でしたがこの制度により、無事治療が受けられ退院してきました。私達家族は、税金を納める方の気持ちに心から感謝し、大切に使わなくてはと常に話をしています。

 認知症の祖父もデイサービスや介護保険の世話になり、家の中に手すりをつけました。祖父は認知症が進む不安と費用の不安を同時に考えることなく、病気の心配だけをし暮らしています。日本中のお年寄りは安心な老後を迎えています。子供からお年寄りまで支えてもらっている税金。私が大人になったら、納める側として貢献したいです。それが支え合う優しさなのだと思います。助け合い、支え合う素敵な制度を受け継ぎ、生きたいです。税金に感謝しています。命を守ってもらい感謝しています。心から、ありがとう。