幸せを約束するもの

 安全な国。お年寄りや障がい者の方に優しい国。そんな国であれば、日本はもっと世界から認められるのではないか。もっと日本中に笑顔があふれるのではないか。社会の授業でバリアフリーやユニバーサルデザインについて学んだ私はそんな事を思いながら、家まで自転車をこいでいた。すると、老人ホームの車が私の目に飛び込んできた。私の家族は介護にたずさわる仕事をしているので、車いすごと乗せられるタイプの車は、私もよく見る。しかし、このような車や施設の設備は誰がお金を出しているのだろう。と疑問をいだいた。家に帰ってすぐ、母にたずねると「税金」によってはらわれているということがわかった。実際に老人ホームを訪問し、どのような設備や介護用品があるのかを見学してみると、お年寄りの方の生活を便利に、そして楽に出来る物がたくさんあった。施設内もバリアフリーになっていて、車いすの方が過ごしやすいつくりになっていた。そのおかげで少子高齢化が進んでいる日本の未来も明るくなる気がした。もし、税金がなかったら、今の日本はどのようになっていたのだろう。おそらく、国民にとって「住みにくく、暮らしにくい国」になっていたのではないだろうかと思う。今の日本は少子高齢化社会であり、高齢者の方々の費用を負担する働き手の方々が減ってきている。そのため、働き手一人が負担する費用も年々増加してしまっている。自分が使うわけでもないのに、税金をはらわなくてはならないという立場の人からすれば「目に見える税金の使われ方」しか信じられないかもしれない。例えば「公共サービス」などだ。一部の働き手は言う。「税金なんてはらって何になる?」と。でも私はそんな人達に伝えたいことがある。税金の負担が少ない子供がこんなことを言う立場でないことはわかっている。しかし、私達はこれからの日本を支えていかなければならない責任がある。だから言う。「税金をはらうということは人を救うということであり、税金をはらわないということは人を見捨てるということだと。」老人ホームでお年よりの方の笑顔を見て思った。「救われているんだ」と。自分の大切な人が困っている時に、手をさしのべない人などいない。私はそう願いたい。「税金」と呼ぶよりも「幸せを約束するもの」と呼んだ方が似合う。それくらい「税金」は大切なものだと思う。今日も「税金」が誰かの「幸せ」となっていますように。