国会で増税が議論されると必ず、「あなたは増税に賛成ですか?」とアンケートの結果がニュースで流れる。決まって、反対が多数だ。この同じ問いを母に投げかけてみると、「増税と言われると、また増税なの。と思ってしまう。生活費が少なくなってしまうけど、税金って何に使われているのか。自分達にどんなに役にたっているか、ちゃんとした税金の使われ方をしているかをわかっていれば、増税の反対者は少なくなるんじゃないかな。お母さんのお腹の中に命が宿ったその時から、あなたの命は周囲の愛情と皆の納めている税金で守られてきたのよ。」
周囲からの愛情は、僕も本当に感謝しきれないほどもらっている。でも、税金と言われるとピンとこない。そして、この事がきっかけで税金の事を調べてみようと思った。
国民の三大義務の一つで、日本国憲法第三十条「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ」憲法にも定められている。
地方では、警察や消防、ごみの収集、水道など、生活に欠かせない身近なものに税金を使っている。一方、国では、皆の暮らしの事だけでなく、国を守ることや、宇宙開発など、幅広い仕事に税金を使っている。また、日本国内だけでなく世界中の人々の為にも使っているようだ。
僕は小学校二年生からサッカーをやっている。筑西市サッカー場で週三回、泥だらけになり汗を流して、ボールを追いかけてきた。近所でもあの様な素晴らしいサッカー場は、いくつもない。美しい天然芝のピッチ、整えられたサッカーが出来る環境。そのサッカー場が税金で作られていた。素晴らしい経験と思い出、何にも代えられない時間を過ごすことができた。そして、そこで生まれた友情に絆。また、ケガをした時の、診察料の軽減。僕達の豊かな生活や健康を守ってくれていた。
近年では災害は多く、災害に合われた方に税金が使われている。テレビで、津波や地震での家の倒壊、豪雨でも洪水や土砂崩れなどの映像で見てしまうと、早く復興して、いつもの生活に戻れますように。と願うばかり。そして、災害現場で、自分の命をかえりみず救出救助に力を注いでいる警察、消防、自衛隊の方には、頭の下がる思いである。
豊かで沢山の人に守られ、安心して生活ができ、整えられた公共施設、そこには思い出や絆も生まれ、僕達の豊かな未来を作ってくれる大切な税金であった。税金というものを理解しよう、調べてみようという機会がなかったが、こうやって調べてみると、自分達の生活に深く関わっているのかがわかってきた。
マイナスイメージであった税金だが、僕達の豊かな未来のために納めている大切な税金であり、僕達の生活をプラスにする税金に、考えが変わっていった。僕も成人したら、ちゃんと納税し、国民の義務を果たそう。僕達の豊かな未来のために。