私は、学校が大好きです。新しいことを知るのは楽しいし、友達はみんな仲が良いからです。しかし、これまでの私の中の「学校」は、自分がそこにいて楽しいと思える場所というだけでした。税金のことを知ってから、私の「学校」への気持ちには変化が現れました。
私たち子供への教育には、年間沢山の税金が使われているそうです。中学生一人当たり、年間九十八万四千円。これは小学生よりも高校生よりも多い金額だそうです。私は、こんな大金を見たこともないし、自分一人にこれだけのお金がかかっているということを感じたこともありませんでした。
この事実を知ってから私は、大好きな学校と税金の繋がりについて考え始めました。
まず、この税金はただのお金ではない、ということです。税金を納めているのは基本的に、日本に住む全ての大人です。沢山の人が毎日汗水を流して働いて、「日本のために」という思いを込めて納めている税金。これがなくては、私は学校という素晴らしい環境で勉強することができないのです。つまり私たち中学生は、日本という国の沢山の人々に支えられ、育てていただいているのだと思います。だからこそ、私にかけていただいている税金を、ただのお金と感じてはいけないと思います。
次に、多くの人の手によってつくり上げられている学校、ここで勉強できることへの幸せと感謝です。教育への税金について知らなかった頃の私は、学校に行くことが、まるで当たり前であるかのように過ごしていました。これは私だけでなく、他の多くの中学生も同じだと思います。だからこそ、面倒くさいという理由で学校を休んでしまったり、するべき勉強をおろそかにしてしまったりするのだと思います。しかし、世界には様々な理由で学校に行きたくても行けない子供たちが沢山いると聞きます。こう考えると、今までの考えのような、「学校=当たり前」ではなく、とても恵まれたことなのだと強く思います。このような環境に対して、私は常に感謝の気持ちをもっていなければいけないと思います。
私たち中学生は、多くの人々の思いの詰まった税金で学校に通い、そこで仲間とともに勉強することができています。今、私にとっての「学校」は、自分がいて楽しいだけでなく、沢山の人によって作られている、幸せで素敵な空間です。
私の大好きな学校を作る税金。この存在について考えることで、私の「学校好き」は今までよりもぐんと深まりました。これからは、今をもっと楽しみ、勉強に精一杯励みたいと思います。そして将来は、社会に貢献することや、税金を「誰かのために」と考えて納めることで、この感謝を返していきたいです。