税金は募金!?

 こんなに少しの消費税を納めて、一体何が変わるんだろう。私は物を買う時にこう思ったことが何度もあります。消費税って細かい額を出さなきゃいけないから面倒くさい。いっそなくしてしまえばいいのに。税金の大切さがよく分かっていなかった私は、消費税をこの程度にしか考えていませんでした。

 「十七兆円以上。」社会の税金についての授業の時間に目にしたこの金額に、私はとても驚かされました。それは、国の平成二十七年度の歳入予算のうちの消費税の額です。消費税を、小さな金額だ、なくしてもいい、と思っていた私には信じられませんでした。しかもそのお金は、私達の教育費や、災害からの復興、医療介護にも役立てられていたのです。毎日当たり前のように使っている学校の教科書や机、それから東日本大震災などの食料や家が壊れた人の仮設住宅まで、つまり私達の暮らしの中にあるものから人の命を守ることにまで、税金は幅広く活躍しているということです。「税金は日本にとってかかせないもの。」そう気付き、私の税金に対する考え方が変わりました。

 しかし、私はテレビ番組で平成二十九年四月からの消費税増税について、「消費税を引き上げないで欲しい。」という人の声を何度か聞いたことがあります。確かに、消費税は日本のためになっていると分かっていても、消費税が高くなると経済的に大変になる面もあり、あまり払いたくないと思ってしまいます。そこで、私はこう考えました。消費税を、募金だと思えばいいのではないかと。お店のレジ横によくある、募金箱。誰かに強制されたわけでもないのに、そこにはいつもたくさんの想いのこもったお金が募金されていて、私も思わず募金をしたくなります。税金も、これと同じではないでしょうか。募金は、外国や災害の被災地に向けてのもので、税金は、日本のどこかの誰かの暮らしに向けてのもの。もしかしたら、自分自身に向けてのものになっているかもしれません。税金は、誰もが行う、日本の誰もへの募金なのです。

 私は社会の授業で税金の大切さを知ることができて本当に良かったと思います。日本中の一人一人のために役立てられている税金。一人分では小さな金額でも、その小さな力が集まって、日本を支える大きな力になっています。一人一人が気持ち良く納めていければ、私達の暮らし、そして日本全体がより良くなるはずです。税金は「自分達のための募金」なのです。