「税金」と聞くと、私達に身近なのは消費税です。商品を買うたびに、それに対して八パーセントの税金が取られています。その他に、父は自分の会社の給料から所得税、年金料などの社会保険料が税金として引かれているそうです。また、自動車を持つと、自動車税が課税され、ガソリンを入れるとそこからまた税金が課税されるのだそうです。私達の生活のすみずみまで、税金が課せられているような気がしました。
では、税金は一体どこに使われているのでしょうか。調べてみると社会保障費一番大きな割合を占めていました。少子高齢化により、お年寄りの医療費や介護福祉費が増え続けていると、公民の教科書に書いてありました。小・中学生の教科書が無償なのは、税金のおかげです。私の姉が高校生になった時、教科書代だけで二万円近く支払わなければならず、母が悲鳴を上げていました。「義務教育の無償はありがたいね。」と言いながら。
また、祖母がよく言います。「今はよい時代だよ。年を取ると年金がもらえる。病気になれば、安いお金で病院にかかれる。身体が不自由になれば、施設のサービスが受けれる。昔は、そんなものはなかった。誰か病気で寝たきりになれば、家族みんなが大変だった。仕事にも行けず、だんだん貧乏になっていった。だから昔は、一生丈夫に働けることが一番大切だったんだよ。」と。
祖母の言う通り、一人一人が少しずつ負担する税金のおかげで、無償で勉強できたり、安く病院もかかることができます。また税金のおかげで、学校や市の施設が使えたり道路や橋を安全に通ることができるのです。
税金について学習してみて、税金と言うと一方的に取られっぱなしというイメージしかなかった私ですが、税金は私たちの生活全体になくてはならないものというイメージに変わっていきました。祖母のように、税金に感謝です。
でも、気になるところもあります。それは国債という国の借金が増え続け、国の支出に占める割合のうち一位になりつつあるということです。ギリシャのように国の財政が破綻してしまうと国民は大変です。日本もそうならないように税金のムダ使いを減らし、バランスのとれた支出を心がける必要があると思います。
大切でなくてはならない税金だけど、限りある税金。だからこそ、一人一人が税金をしっかり納め、また税金が適切に使われるよう監視すべきだと思います。