新しい命に使われる税金

 私は今まで税金と聞いてあまり良いイメージを持っていませんでした。理由は、消費税が上がると物を買うときに高くなるし、八%だと計算するのに細かいことがあるからです。また、私はまだ中学生で税金の使い道について、自分に全く関係のない話だと思っていました。

 しかし、税金について調べてみると、もし税金がなかったら、救急車や消防車が有料に、医療費が全て自己負担に、ゴミ収集が有料になることなどがわかりました。このように税金がなかったら、公共サービスを受けるのに全ての費用を自分で負担しなければならず困ります。みんなが豊かで安心に暮らしていくのに税金はとても大切なものだと思いました。

 さらに、消費税率が上がるということになったらみなさんはどう考えるでしょうか?実際に消費税が導入された平成元年は三%でしたが、平成九年には五%に上がり、平成二十六年には八%になりました。現在の安倍政権では十%まで上げると言われています。

 私の身近なところに使われている税金について考えてみると、母のお腹の中の赤ちゃんに税金が使われていることを知りました。母は毎月妊婦健診に行きます。妊婦健診では毎回尿検査をしたり、エコーで赤ちゃんの様子を調べます。その他にも、母体に病気や異常がないか血液検査を行います。また、赤ちゃんが生まれた後は3歳になるまで定期的な健診や病気にならないように行われる数々の予防接種を受けます。その時、母は病院の窓口などでお金を払わなくても良いのです。そのお金は税金からまかなわれているからです。私や妹が生まれる前は一回の妊婦健診にだいたい五千円くらいかかっていたそうです。子育てのための支援が拡充されていることが分かります。

 医療費だけでなく、私たちの健康や生活を守るため、道路などを作るため、教育や科学技術のために税金が使われています。私たちの学校にも使われています。校舎、体育で使うボール、マット、教科書などがあります。教科書の裏側によく、「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待を込め、税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう。」と書いてあります。

 このようなことから、私は税金がきちんと国民のために使われているのなら、消費税率が上がっても良いのではないかと思いました。また、税金の使い道は国民の代表である国会議員が決めています。国会議員は国民の代表として税の使い道についてしっかりと話し合って決めてほしいです。

 今までは税金について、徴収されるというマイナスイメージしかなかった私ですが、税金が私たちにとって身近で生活の重要なところに使われているものだと改めて実感しました。これからは正しい税金のあり方を判断できる大人になりたいと思いました。